小学1・2年生におすすめの学習法!
ジョイント・ストーリーテリングと
名探偵コナンゼミの「Great Fun Book」
2020年度から小学3・4年生で外国語活動がスタートし、小学5・6年生では英語が教科となり成績がつく科目になりました。
名探偵コナンゼミの英語教材開発者であり、小学校の英語の検定教科書の編集代表者でもある、青山学院大学文学部英米文学科教授アレン玉井光江先生に、低学年向けの英語指導法「ジョイント・ストーリーテリング」と名探偵コナンゼミの教材「Great Fun Book」についてお話を訊きました。
目次
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幼児~小学校低学年におすすめの学習法
「ジョイント・ストーリーテリング」って何?
アレン玉井先生は幼児や小学校低学年向けに子どもたちが楽しく英語を学べる方法として、「ジョイント・ストーリーテリング」という指導法を提唱・実践しています。
これは、物語中心の英語教授法の1つの活動です。物語にはみんながよく知っている「赤ずきん」「うさぎとかめ」といったおとぎ話などを使います。
アレン玉井先生
先生にならって、身振りを添えて英語でそのお話を言えるようになります。お話という意味のある文脈を通して英語に出会い、言えるようになる経験がとても大切だと思います。
幼児~低学年におすすめの英語学習法
ジョイント・ストーリーテリングの実践方法
-
先生は、子どもが
知っている物語を英語で語る -
子どもはわからない部分も
想像しながら聞く -
先生をまねて身振りを
添えながら英語を言う
身振りやリズムに乗るなど
体を動かすことも大事!
子どもを対象とした外国語教育では、TPR(Total Physical Response/ 全身反応教授法)とよばれる、体を動かしながら言葉を学ぶ指導法が効果的であると言われています。動作を付けることで記憶が促進され、また思い出しやすく、さらにその記憶が保持しやすいと言われており、何より、体を動かすと子供たちも自然と楽しく、声が出てきます。日本語を話すときも子ども達は自然に体を動かしながら、リズムをとりながら語っている姿がよく見受けられますね。
アレン玉井先生の指導法でも動作をつけることを重要視しているそうです。
アレン玉井先生
子ども達を見ていると、動作を大きくしている子の声は大きく、またしっかりとした発音になっています。また、動作とアクセントを連動させることで、日本人にとって難しい英語のリズムも取りやすくなります。
歌や物語から、
文脈を通して英語を学び育てる
名探偵コナンゼミの「Great Fun Book」
名探偵コナンゼミの英語教材は、すべて先生に監修いただいて制作しました。小学1・2年生向けの「Great Fun Book」は、歌や物語を通して、英語独特のリズム感覚や発音が知らず知らずのうちに身についていく教材となっています。
アレン玉井先生
※「Great Fun Book」には「名探偵コナン」のキャラクターは登場しません。
家庭での英語学習、
親の関わり方は?
アレン玉井先生
ただ「やりなさい」と言うだけでは、子どもはやらないかもしれません。アメリカの心理学者が行った有名な実験では、ビデオやDVD で外国語を教えたグループとその言語の母語話者が実際に子ども達と関わりながら教えたグループを比較したところ、前者では学びは起こらなかったそうです。乳児が対象の実験なので、母語がすでに発達している幼児や小学生にそのまま当てはまることではないかもしれませんが、私たちが言葉を学ぶときには他の人との関わり・やりとりが不可欠と言えます。
となると、やはり家庭指導の負担は大きいのでは……と不安ですが、先生によると、お子さんと一緒にプログラムを楽しむだけでもOK ということです。要するに、与えるだけのやらせっぱなしでは何も効果が出ないということです。
アレン玉井先生
英語学習も
歌と映像で楽しく学ぶ
別冊テキスト「Great Fun Book」
歌、物語、アクティビティを通し、初期英語学習に必要な英語音声にふれていきます。
※「Great Fun Book」には「名探偵コナン」のキャラクターは登場しません。
さあ、リタラシー学習の旅へ!
ブラウザゲーム「スゴロクENGLISH」
RPG 風のスゴロク型アドベンチャーゲームの世界で、新しい英語の知識を身につけ、たくさんの英語を聞いたり発音したりすることで次々とミッションをクリアしていきます。
※「スゴロクENGLISH」には「名探偵コナン」のキャラクターは登場しません。
お話を聞いた方
アレン玉井光江 先生
名探偵コナンゼミ 英語教材開発者
青山学院大学 文学部 英米文学科 教授